ドイツのお菓子といえばバームクーヘンが日本では有名ですが、実はドイツで最も有名なお菓子はシュトーレン(シュトレン)。ドイツでバームクーヘンはほとんどみかけません。
シュトーレンは元々ザクセン州の州都「ドレスデン市」でクリスマス時期に焼かれる郷土菓子でしたが、今ではドイツ中のケーキ屋さんやパン屋さんがドイツのクリスマスのお菓子として販売しています。
しかし、シュトーレンはとても手間がかかるため、最近ではドイツのほとんどのパン屋さんが工場で出来上がった材料を焼いて売っていたり、スーパーなどで売られている安価なものは工場で大量生産されたものです。
そのような中で、今も伝統の製法を守り、選び抜かれた素材のみで作られたシュトーレンが 『ドレスナーシュトーレン』。
「シュトーレンといえばドレスナーシュトーレン」と言われる、熟練した職人によって一つ一つ手作業で作られた本場の味を、当店は自信を持ってお届けいたします。
シュトーレンは、一般的にクリストシュトーレン(Christstollen)、ヴァイナハツシュトーレン(Weihnachtsstollen)などと呼ばれており、その歴史はザクセン地方で、クリストブロート(Christbrot)、シュトリーツェル、シュトロッツェル、シュトルッツェルなどと呼ばれていた1329年にさかのぼります。
この地域の方言からシュトーレまたはシュトーレンと呼ばれていたようで、白い粉砂糖に包まれた形状はキリスト誕生の「むつきに包まれた子供」の象徴のようです。
1474年、ドレスデンホフのバートロモイス病院(Bartholomaeus-Hospital)の診療費のため、精進食としてあったことが知られています。当時は、小麦粉、水、酵母、少々の油で作られており、バターの使用は禁止されていました。
1450年にザクセン地方のエーンスト選帝候と兄弟のアルベルトが、ローマ教皇ニコラス5世にバターの使用願いを提出。1491年にイノセンツ8世より許可を得たことにより、今日のようなシュトーレンに変わっていきました。しかし、当時、教皇は報酬を求め、当時は教会維持費としてシュトーレンに税金がかけられていました。
また、1434年からある世界最古のクリスマスマーケットが「ドレスナー・シュトリーツェル・マーケット」と呼ばれている所以もシュトーレンからきています。
始めの数年はドレスデン以外の土地で作られていましたが、17世紀に入りザクセン選帝候の命令により、ドレスデンで作られたシュトーレンのみが販売を許可されるようになり、何世紀もの時を経て洗練され、ザクセン州で最も名の知れた名産品になりました。
1991年以降、ドレスナーシュトーレンと呼ばれるものには品質保証マークが付くようになっています。
クリスマスの4週間前、キリスト教でいう降臨節(アドベント)にシュトーレンとろうそく4本を用意します。
ろうそくは日曜日ごとに1本ずつ灯しだんだんと明るくし、シュトーレンはスライスしてすこしずつ食べます。
クリスマスを迎えるころにはろうそく4本すべてに火が灯り、部屋が明るく暖かくなり、シュトーレンはちょうど食べきるころになります。
今では夏が終わるとスーパーでシュトーレンを売り出しているので、クリスマスまでの間、食べたいときに食べるという風に変わってきています。夕食後のひとときに一切れづつ食べ、クリスマスに食べきるのが通常でしょう。
たとえば、クリスマス時期に会合や集まり、来客などがあると、お茶菓子にもシュトーレンを食べます。
各家々や地方によっても違うのですが、フランクフルト辺りでは、クリスマスまでお茶菓子代わりにどんどん切って、何本も食べます。
少しずつ食べていく習慣については、昔、高価な材料があまり手に入らず、クリスマスという特別な時にだけ食べられるお菓子ということで、一切れずつ大切に味わって食べていたのではないか、と言われています。
シュトーレンは、ドイツの伝統的なお菓子だけあって、その分量や呼称に法律で定義がつけられているものもあります。